剛力彩芽出演でテレビドラマ化!今話題の『ビブリア古書堂の事件手帖』
古書から始まるミステリー
今、ドラマとしても放送されている『ビブリア古書堂の事件手帖』は、古書に関して並外れた知識を持つが、極度の人見知りである古本屋の店主の栞子(しおりこ)が、客が持ち込む古書にまつわる謎を解いていくミステリー小説が原作となっています。特徴として必ず古書にまつわる謎となっており、作中で扱っている古書が実在のものです。2012年1月に発行部数がシリーズ累計103万部となり、メディアワークス文庫で初のミリオンセラー作品となりました。2012年には本屋大賞にノミネートされ、文庫本のノミネートは初めてのことでした。
2012年4月時点で累計発行部数は200万部、第3巻が発売された同年6月時点で300万部を突破しました。2013年2月発売の4巻の初版発行部数が80万部であり、累計はなんと470万部です。
神奈川県北鎌倉が舞台
『ビブリア古書堂の事件手帖』の物語開始時は2010年8月で、舞台を神奈川県北鎌倉としています。地名自体は実在のものを用いていますが、ビブリア古書堂の店舗や登場人物はフィクションです。4巻では2011年4月となり、現実と同じく東日本大震災が起きたことになっています。物語中に登場するビブリア古書堂は、北鎌倉駅のホーム隣の路地の向かいで営業している古本屋とされており、古い木造の建屋で何十年も前から営業している老舗という設定です。主に人文科学系の専門書を扱いますが、マンガや文庫本の棚もあるようです。ネット上にある古本の検索サイトに参加しており、売り上げの多くはネット通販でまかなわれているらしいです。店のカウンターの奥は、店主が住んでいる母屋へ通じている設計です。
ドラマでは原作と違う部分が多い
『ビブリア古書堂の事件手帖』がフジテレビ系列の月9枠にて2013年1月14日よりタイトルも同じで放送されています。主演は月9初主演の剛力彩芽が務めています。それと同時に剛力は、本作がゴールデン連続ドラマ初主演となります。キャッチコピーは「事件を解く鍵は、名作の中に――」。
テレビドラマ版での『ビブリア古書堂の事件手帖』では、主人公の栞子は原作小説では色白でお嬢様タイプの顔立ち、黒のロングヘアー、体は華奢だが巨乳といった特徴で描写されているが、これらは演じる剛力彩芽の天真爛漫なイメージと異なる面もあり、実際ドラマ上で原作とは全く雰囲気の違った容姿、性格で登場します。原作の愛読者などからは驚きの声が上がったようです。
剛力自身も「栞子のイメージ像を全部覆そうかと思っています(笑)。撮影も髪の毛が短いままで行く予定」と発言していますが、撮影では感情を表に出さず「笑わない」演技をスタッフに指示されていると語っています。
また、主要人物のEXILEのAKIRA演じる五浦大輔は原作では強面とされているが、そちらでは使っていないメガネを掛けた青年になり、演じるAKIRAは「原作よりも少し清潔感のあるイメージ」「現代っ子かつ楽天的なキャラクター」という印象を述べています。また、原作では大学卒業後内定していた会社の倒産で就職できなかった23歳であったのが、ドラマでは大学卒業後に就職した会社が倒産しフリーターとなった30歳と言う設定になっています。
そして、高橋克実演じるせどり屋の志田は、原作での設定であるホームレスではなく、ビブリアの一室を倉庫兼寝床として暮らす設定に変わっており、原作では苗字だけだったが、肇という名も与えられています。それに加えて、原作では栞子と大輔の二人が謎に挑む展開であったが、ドラマでは志田を彼らの推理や関係に影響を与えるキーパーソンとして投入し、「謎解きトリオ」としてのイメージを作品のメインにしています。
ちなみに、栞子の妹で時々店を手伝っていた文香は、設定が男性化して弟の文也として登場しています。