今もなお輝き続ける歌姫、安室奈美恵とは？

沖縄アクターズスクールメンバー初期世代

安室奈美恵（あむろ なみえ）は、沖縄県那覇市出身の歌手です。安室奈美恵は、沖縄県那覇市に3人兄妹の末っ子として生まれました。小5の時に友達の付き添いで沖縄アクターズスクールへ見学に行った際、帰りのバス停でマキノ正幸校長にスカウトされます。母親と相談の末、授業料が払えないという理由で一度は入校を断念するものの、校長が自ら母親を説得し、異例の特待生として入校しました。その日から片道1時間半の距離を徒歩で週3日通う日々を送る。入校時は人見知りが激しく引っ込み思案であったが、ほどなくして琉球放送のローカル番組内で行われた『ちびっ子カラオケ大会』に出場し、見事優勝したことで周囲を驚かせました。当初は女優になりたいと考え、芝居の稽古をしていましたが、ビデオで観たジャネット・ジャクソンのパフォーマンスに感銘を受けて以来、歌とダンスに没頭するようになります。
そして中2の時、アクターズ内で結成されたダンスグループSUPER MONKEY’Sのメンバーに選ばれ、1992年の春より芸能活動をスタートします。同年9月に歌手デビューし、センターボーカルを担当します。デビュー当初は各メディアで積極的にプロモーションを行いますが、ヒット作には恵まれずにいました。1993年よりNHKの音楽番組ポップジャムのPJG（ポップ・ジャム・ガールズ）としての出演や、ドラマ『いちご白書』、ロッテ「マスカットガム」のCM出演など、徐々に活動の場を広げます。同年12月の第44回NHK紅白歌合戦では森口博子のバックダンサーを務めました。1994年4月からはフジテレビ系ポンキッキーズに鈴木蘭々とのコンビでシスターラビッツとして出演し、注目を集めます。
1994年7月にリリースしたシングル「PARADISE TRAIN」から名義を安室奈美恵withSUPERMONKEY’Sへと変更します。直後にライジングプロダクション（現ヴィジョンファクトリー）の社長から現エイベックスＣＥＯである松浦勝人を紹介され、翌1995年1月に同氏のプロデュースにより発売されたシングル「TRY ME 〜私を信じて〜」が70万枚を超えるヒットとなり、ユーロビートのカバーで初期ヒットを生み出すことになります。同月リリースのシングル「太陽のSEASON」からクレジットが単独名義となり、事実上のソロデビュー作となります。

飛躍の小室哲哉プロデュース

「TRY ME」のヒット後に松浦勝人のパートナーであった小室哲哉と出会い、1995年8月に行われたavex dance Matrix ’95 TK DANCE CAMPに出演しました。翌週には小室プロデュース第1弾シングル「Body Feels EXIT」をリリースし、同時に東芝EMIからavex traxへレコード会社を移籍します。以降は小室がプロデュースを担当し、12月にリリースされた「Chase the Chance」では、シングルで初のオリコンチャート首位、オリコンでのミリオンセラーを記録しました。同曲で第46回NHK紅白歌合戦に初出場し、同日第37回日本レコード大賞に初めてノミネートされ、「TRY ME 〜私を信じて〜」で優秀作品賞を受賞しました。
また、若者のファッションリーダーとなり彼女を真似する女性を指したアムラー（茶髪ロングヘアー・ミニスカート・細眉・厚底ブーツなど）はこの年の流行語となります。7月リリースのアルバム『SWEET 19 BLUES』はトリプルミリオンを突破するなど、10代の歌手としての記録も次々と塗り替えていきました。同アルバムは出荷350万枚と当時の過去最高記録を達成しました。

ソロデビュー20周年を迎え更なるステップへ

最近では2012年6月にアルバム『Uncontrolled』をリリースし、竹内まりやが2008年に記録した『Expressions』以来3年9ヶ月ぶりに女性アーティストによるアルバム3週連続首位を獲得し、日本、台湾、香港、韓国、シンガポールの計5ヶ国で前作『PAST < FUTURE』に引き続き1位を獲得しました。また香港では2週連続で1位を獲得しています。年末、15年振りとなる自身初の全国5大ドームツアーnamie amuro 5大ドーム TOUR 2012 ～20th Anniversary Best～を開催。5会場8公演で約34万人動員となり、動員数・公演数ともに女性ソロアーティスト歴代トップとなりました。