独身のお姉さんと同居ってアリなの?「2.5世帯住宅」とは?
「2.5世帯住宅」の「0.5」って?
旭化成ホームズの住宅商品「2.5世帯住宅」が話題を呼んでいます。単身の兄弟姉妹が同居する新しい形の住宅「2.5世帯住宅」が登場した背景とそのメリットとは何なのでしょうか?
日経Bizアカデミーの「ことばアップデート」によると、「2.5世帯住宅」とは親世帯と子ども世帯、単身の姉妹や兄弟が同居する住宅のことを指すそうです。晩婚化、離婚率上昇に伴い、親と同居するシングルが増えており、「2.5世帯住宅」では同居のシングル向けにプライバシーを確保した個室を設けた設計になっているのだそうです。つまり、「2.5世帯」のうち「0.5世帯」は、単身者の兄弟姉妹のことを表しています。
「パラサイト」じゃない「LITS」とは
そうした単身者はかつて「パラサイト」と呼ばれ、ネガティブにとらえられがちでしたが、最近では事情が変わりつつあるようです。女性向け情報サイト「東京独女スタイル」の2012年08月07日付の記事によると、タイムカレントの調査で30~40代独身の42%が実家で暮していることが明らかになりました。タイムカレントは、こうした実家暮らしの独身を「LITS(リッツ)」(=LIving Together Single)と名付けています。「リッツ」に関してはパラサイトシングルとは異なり、「家族との絆を大事にする」など、ポジティブにとらえる意見が目立つようです。さらに同記事によれば、1人暮らしから実家に戻る「出戻リッツ」や、週末だけは寂しさから開放されたい「週末リッツ」も多いとのこと。一人暮らしをするより、住み慣れた家で家族とともに暮らすほうが、金銭的にも精神的にも無理がないといえるのかもしれません。
「2.5世帯住宅」のメリット
実家暮らしのシングルに限らず、結婚した世帯にとってもメリットが多いと考えられる親との同居です。親の土地に新居をかまえられるのは経済面での負担を抑えられ、また子どもを見てもらえる親が近くに居るのはありがたいものです。実際、こうした住宅の需要は高まりつつあるようです。2013年1月2日付の「DIME」では、旭化成ホームズの二世帯住宅研究所の所長・松本吉彦さんのインタビューに「2.5世帯と呼べる家族構成の世帯が増えてきている」とあります。実際にヘーベルハウスの2世帯住宅を調査したところ、すでに2割近くの「2.5世帯」が存在したとのことです。
2013年04月04日付のIRORIO「2世帯住宅の進化形!今注目の2.5世帯住宅とは?」によると、2.5世帯住宅のメリットとして「建設費の負担が軽減される」、「家事や育児が協力し合える」が挙げられています。仲の良い家族であれば、案外うまくやっていけそうな2.5世帯住宅といえそうです。