キャバクラではたらいているのですが、お店との間に生じたトラブルはどのように解消したらいいでしょうか?
店側から一方的に突然来なくていいと言われました
水商売の世界にありがちなのが、突然の解雇。女性をなんの警告もなく解雇するのは当たり前だとする経営者が多いようですが、完全に違法です。
指名が中々取れなくて、ヘルプばかりが続いていたので自分もあせっていましたが、この前店長にもう来なくていいといきなり言われたというAさん。解雇するにはいくつかの条件が必要ですが、この場合はおそらく不当解雇です。
まずは「時給×労働時間×日数」の計算をし、もらうべきお給料の金額を確定させましょう。もう出勤できない場合は、支払われるべきお給料の金額を明記した請求書をお店に送付してください。その後、労働基準局にお給料が支払われない旨を伝え申告手続きを行ってください。
引き下がってしまいがちなケースですが、働いた分のお給料はきっちり払ってもらいましょう。
身に覚えのないクレームをもらってしまい、出勤できません
キャバクラで働いていると、嫌でも他の女性の売り上げが把握できてしまうものです。直接的に金銭が絡むので、しばしば女性同士でトラブルが起きてしまうようですが、「他の女の子の客から裏っぴきをしているなどという全く覚えがないことでクレームをつけられ一方的に怒られました。」と語るBさん。結局、担当の黒服と話し合い誤解は解消されたようですが、このクレームの一件があってから次のシフトを聞かれなくなってしまったそうです。
しかし、店側が勝手にシフト変更をしたり減らしたりすることはできません。
「会社は、合理的理由がない限り労働条件を一方的に不利益になるように変更できない。」
「会社は、会社都合による休業の場合は、「休業手当」を支払わなければならない。」
というのが原則です。
このようなことにならないためにも、働く時には条件を書面でもらうなど、何かトラブルになったときに使えるような証拠を残しておきましょう。
イベントのペナルティばかりで思うように稼げません
キャバクラは人気商売。指名が取れないと稼げないのは当たり前ですが、ある程度指名を取っても何かと理由を付けて罰金を取るお店があります。
しかし、この行為は違法です。売り上げが悪い場合にインセンティブを払わないことは可能ですが、時給から差し引くのはいけません。つまり、本来の接客という業務に対して支払われる賃金からノルマ罰金を引く事はできないのです。また、他にも遅刻罰金や当欠罰金などのペナルティもありますが、これらのペナルティは一回につき平均賃金の半分までしかとってはいけません。
何かあれば罰金というのが当たり前な世界ですが、この行為にただ黙っているのではなく何が違法なのかを働く側も知っておくべきなのではないでしょうか。