実は就活に有利?「キャバクラ経験のある女子学生」が就活に強い理由とは?
キャバクラは入店してからが大変
一見、綺麗なドレスを着て高いお酒を飲みながらお客様と楽しく会話するだけの華やかな空間に見えるキャバクラですが、実は入店してからが大変なのです。
ある程度ランクの高いキャバクラは時給はいいものの、入店してしばらくすると一人一人にノルマが課せられることがあります。また、ナンバー争いや不規則な生活などが続き、精神的にも肉体的にも疲労が溜まりやすくなります。
しかし、この厳しい環境で得られる物も多くあります。ある程度のまとまったお金はもちろん、様々な業界の男性との人脈が増える事で高いコミュニケーション能力も身に付くのです。このコミュニケーション能力が、女子大生には後々の就職活動で大きく活躍してくれることがしばしばあるようです。
キャバクラ経験者が総じて持っている、企業が求める「力」
就活生向けのセミナーでは、講師が一方的に話すだけではなく、学生同士をグループにしてディスカッションをさせたりする機会がよくあります。その際、経験豊富な人事担当者などは学生同士が話し合っている様子を見るだけでポテンシャルの高い学生を見つけるだけでなく、その学生が積んできた「経験」も見抜くことができたりするのです。
例えば、あるセミナーで非常に意見交換が活発で盛り上がっているグループがありました。そのグループは1人の女子学生を中心に、ほとんどすべてのメンバーが自分の意見を発表していたそうです。他のグループとは違い、ときには笑いも溢れながらお互いの意見を遠慮せず言い合っている…これは正に水商売の現場で培われた「コミュニケーション力」によるものです。元々の性格もあるでしょうが、実際彼女もグループの中で和やかな雰囲気を作りながら1人1人の意見を聞き出すなど、高いコミュニケーション力を発揮していたのです。
成果を出す人が持っている「コミュニケーション能力」
最近では男女問わず「一般職」に人気があるようです。出世して管理職になるコースではありませんが、総合職のように重い責任や業務を担うこともなく、ワークライフバランスを大事にして働けるイメージがあるのでしょう。
一般職人気が表すように、今の若者はあまり競争を好まず仕事で高い成果を出すことよりも、自分のプライベートを充実させたいという志向が強いのです。
キャバクラ経験者なら分かると思いますが、基本的に女の子の給料は指名料やお客様のドリンク料などの歩合で決まるといっても過言ではありません。つまり、自分が頑張った分だけそのままお給料として返って来るのです。
そのため、ただニコニコ接客しているだけではダメで、まずはいかに自分のファンになってもらうかを真剣に考えます。社会人とのトークを磨くためには新聞やニュースもチェックし、当然メイクの仕方なども勉強。そしてそれらの努力は数字として如実にフィードバックされるのです。
アルバイト経験のある大学生は多くいても、中でもキャバクラのように極端な「成果主義」の環境に身をおいたことのある学生はかなり少数なのではないでしょうか。学生時代に1度でも「地道な努力が成果に結びついた」経験をしている学生は、社会に出てからも必ず成果に対して楽しみながらコミットする。それを経験ある企業の人事担当者はよく理解しているのだと思います。